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お茶飲料の現在と未来!【teaタイムズ3月10日号】

こんにちは!

九州ティーファクトリーの大隈です。

試験的にですが、お茶業界でのホットな話題や、

業界全体の動向など、気になるニュースをまとめて

私情を挟んで(笑)配信していこうかと思っております。

それで!今回はお茶飲料についてダダッといきます。

お茶飲料市場の現在の状況は?

もうすっかり馴染み深いペットボトルのお茶飲料ですが、

このジャンル売上どうなってるの?どんな状況なのか?

数字を交えて解説していきたいと!思います

緑茶飲料市場は、05年に過去最高の4470億円を記録していたが、今年は前年比2%増の約4490億円となるペースで推移しており、13年ぶりに過去最高を突破する可能性が高い。

その他、麦茶は夏以外の売り上げが好調で通年商材化したことから1~9月累計が前年比15%増となり、ほうじ茶も大手メーカーの参入があり、前年比4割増で推移するなど好調を続けている。茶系飲料は清涼飲料市場で最大ボリュームのカテゴリーであり、各社のマーケティング投資は引き続き活発化しそうだ。

出典:2018年の緑茶飲料市場規模、13年ぶりに過去最高の見通し/食品産業新聞社

緑茶飲料好調のようですねぇ。

弊社でもPB(プライベートブランド)の緑茶飲料原料作っていますが、

増えているというよりかは横ばいと言った具合かなぁという状況です。

数量だけはめちゃめちゃ稼げるのでありがたいですが、

以前より業界内では頭打ちしてると呼ばれているジャンルではあります。

新商品を出してもなかなかヒットしない。

販売単価はNB(ナショナルブランド)商品でさえも値段が下がり、

まさに事業のライフサイクルの衰退期に該当しそうですね。。

出典:成長曲線・ライフサイクルとはなんでしょうか?|プラスワーク

こんな中で、メーカー各社アイデアを絞り出して、どんどんと新商品を出しています。

メーカーさんの開発部隊の涙ぐましい努力に感動いたします、まじすごいっす。

でもでも、やはり頭打ちなことには否めない上に、

そもそもお茶っぱ作ってくれる人(生産者)がいなくなるんじゃね?問題が

発生しつつあります。

ここ最近急須で淹れたお茶飲みました?

これです、これ。

記憶にありますか?

若い人はそもそも急須を知らない。という方も居たり、

急須自体を火にかけようとしたりするそうです(土鍋じゃねぇよ笑)

時代の変化と共に、価値観が変わってくるのは仕方が無いとは思いますが、

お茶というものは相変わらず人気でお茶飲料は売れ続けています。

ただし!急須で淹れるお茶は一番茶から使われますが、

お茶飲料で使われる茶葉は主に二番茶以降を扱うことが多いため、

急須が使われない=一番茶を使う機会が減るということで、

今まで一番茶+αで生計を立てていたお茶農家さんは生活が成り立たなくなっていく現状があります。

出典:農林水産省|お茶をめぐる情勢(平成29年度6月時点版)

平成14年から平均単価を見てとると、2,000円してたものが1,500円にまで減っています。

25%のマイナスです。給料25%カットされてるのと同じです。

加えて原油高や人件費の高騰などで、コストは増大してるので、

「生産をやめる」という選択肢は当然の結果では無いかと思います。

大手メーカーでは、このままでは売りたくても製造できない!ということで、

自社で農園経営も行い、なんとか供給を確保したりなど、努力されてるようです。

中小零細がこの先生きのこっていくには?

大手であれば製造販売+農園経営とパワープレイができてしまいますが、

我々のような資本の小さい中小零細はどうすればいいのか。

飲料についてだけ焦点を当てると、、

諦める。

が一番かと思います。

諦めるっていうのもいきなり辞めるとかではなく、その事業に注力しないと言った意味です。

もちろん飲料事業辞めても会社が継続できる状態であることが条件ですし、

価格が合えばやれます。生産者さんも喜んでいただける価格ならということも含めてですけど。

飲料事業に注力しない代わりに、限られた資産、限られたスタッフで

他に出来ることを考えた方が堅実では無いかなと思います。

一番茶をどうやったら知ってもらえるか?とか、新しいファンを作るためにどうすればいいのか?とか、

インターネットで世界中に繋がれるこの時代でPRすれば誰かは見てくれるはず!と思いますが、

それが難しいんやで。という意見は受け付けません><

めっちゃ頑張りましょう!

もはや根性論ですw

大手飲料メーカー一斉値上げ

さてさて、大手メーカー5社はほぼ同時期(2019年5月〜6月ごろ)に値上げを行う予定とのことです。

飲料の値上げって初めて聞いたような気がする、、

色々原因あるでしょうけど、輸送費の増加が原因でしょうね。

なんてったって重量に対する単価が低いから、

輸送費の値上げはパンチ力あったと思います。

じゃぁ値上げ受けなきゃいいじゃん!と思いますよね?笑

そしたら、じゃあもう結構です。違うところに頼んでください。

という具合にまじで人手不足でございますよ。運送屋マジ強気ww

当社でも値上げは何度もされてまして、以前に比べると数倍上がりました(苦笑)

最初は笑顔で快諾してましたが

最後は無表情で受けざるをえない感じで。

運送屋さんが大変なのは分かっちゃいるけど、

コストが上がると、どこかを削るか利益を増やすかしなくちゃいけないので、

頭悩ませます^^;

出典:食品産業新聞社|伊藤園、大型PETボトル飲料を値上げ、清涼飲料大手5社の値上げ出揃う

 

やっと書き終えた。。4時間ぐらいかかったなぁ。。

結構な長文になりました。

最後まで見ていただきありがとうございます。

こんな感じで市場と私情を挟みつつ、業界情報もご提供出来たらなと思います。

それではまた次回!

 

 

(素人が調べて勝手に解釈してるので間違いあればご指摘くださいm(_ _)m)

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